ナリネ菌の魅力

腸内環境を整える赤ちゃん由来の乳酸菌。

  • 長寿の国コーカサス地方のアルメニアで発見された赤ちゃん由来のプロバイオティクス乳酸菌。
  • 家族を守る自然の力、アルメニアが誇る宝物であり、私たちの大切なパートナー。
  • 発見から60年以上にわたり、コーカサス地方、ロシア(旧ソ連)や東ヨーロッパの多くの人に親しまれ、健康維持に役立ってきた乳酸菌。

「ナリネ菌」の歩みと実績

1953年、アルメニア共和国科学アカデミー微生物研究所のエルゼンキヤン博士(Dr. Levon A. Yerzinkyan)が、孫娘「ナリネ」の胎便から、特に耐酸性、抗菌力に優れた乳酸菌を発見し、「ラクトバチルス・アシドフィルスEr-2strain 317/402」と名付けました。これが「ナリネ菌」です。
ナリネ菌は、発見以来、現在に至るまで、旧ソ連では健康維持はもとより、母乳の代用、子供用栄養食品として、また「天然の抗生物質」として、腸内感染症や腸内細菌叢異常をはじめ、数多くの疾患の予防や治療薬として広く使用されています。
また、旧ソ連ではナリネ乳酸菌を、粉ミルクに混ぜ乳幼児の栄養補給に、またオリンピック選手の健康維持にも用いられ、既に60年近い使用実績があります。更に、ナリネ菌に関する臨床データや論文は200近くにも及びます。ナリネ菌は、その安全性と高い機能性から、WHOやロシア科学アカデミー食品研究所において、優れた補助食品として推薦されています。
ナリネ菌は他の乳酸菌に比べ、耐酸性が強く、腸まで生きて届く特徴を持っています。また、腸内での定着力や増殖力が強く、抗菌力も顕著であるとの研究報告があります(下表参照)。更に、インターフェロンの生産を高め、生体の免疫力を増強するという報告もあります。

ナリネ菌、ラクト菌、ビフィズス菌の抗菌力の比較

(単位mm)

細菌名 ビフィズス菌 ラクト菌 ナリネ菌
大腸菌 2.8-6.0 6.4-10.0 24-28
黄色ブドウ球菌 4.0-7.0 7.3 24-26
ネズミチフス菌 4.0-8.0 7.2-13.5 24-26
パラチフス菌 8.0-9.0 7.2-13.5 23-28
クレブシエラ菌 8.0-9.0 7.0-7.2 23-26
チモテ菌 8.0-10.0 7.0-7.2 26-28
枯草菌 8.0-9.0 7.0-7.2 25-27
緑膿菌 9.0 7.0-7.2 26-28
セラチア・マルセッセン 9.0 2.5 26-28
マイコバクテリウム・ルテウム 8.0 6.0-7.0 26-30
志賀赤痢菌 7.0 4.0-14.0 24-25
フレクスナー赤痢菌 6.0-8.0 7.2 22-24

出典:応用薬理、vol. 66, No. 3/4. July 2004.

備考:ペトリ皿に病原菌を塗布。そこに各乳酸菌を同量うめ込み、6時間後に検査(単位:mm)。数字が大きいほど細菌に対し耐性をもつことが考えられます。

その他に、「ナリネ菌」の顕著な成果として、1986年に起こったチェルノブイリ原発事故の被爆者への治療が挙げられます。事故直後、原発の処理に当たった作業員や周辺の子供たちに、甲状腺がんが多発。その被爆者に、ナリネ菌を投与したところ、腸内細菌叢の異常の改善と正常化が認められたとの報告があります。

アルメニアは、旧ソ連に属していたことから、ナリネ菌に関する研究や報告は、西側世界にはほとんど知られませんでした。日本においては、1980年代後半から一部の機関で研究が始められ、今世紀に入ってから幾つかの分野で応用研究が行なわれました。しかし、海外での臨床研究に比べ、日本では十分な臨床研究が行なわれていないのが現状です。

【出典:参照資料ほか】

  • Yerzinkyan L.A. (1953): Domestic strains of Lactobacterium acidophilum and some products of their activity, Problems Agricultural and Industrial Microbiology, Collection of Scientific Papers, Yerevan, N1(7), p.123-139.
  • Yerzinkyan L.A. (1961): Antibiotic properties of some lactic acid bacteria of the intestinal tract, problems Agricultural and Industrial Microbiology, Collection of Scientific Papers, Yerevan.
  • Yeganyan G.A. (2003): Use of narine CDB for prevention and treatment of a number of diseases, Vitamax-E, Yerevan.
  • Oganesyan N.M. et al.: Collection of the intestinal microflora in persons subject to small doses if ionizing radiation by means of lyophilizated drug Narine. Scientific-Research Institute of Medical Radiology, Ministry of Health, Armenia, 1991.
  • Malikoyan S.A. et al.: Experimental study of efficiency of combined administration of Narine product and gentamycin in combined radiation-thermal injury. Materials of the V All-Union Symposium. September 28-29, 1988, Obninsk city, 1989.
  • 喜多 正和: ナリネ菌によるインターフェロン誘発とインターフェロン産生能増強作用、基礎と臨床 21, 71-74, 1987.
  • 湯川 進, 伊藤 秀一, 西出 巌他: 臨牀経験 慢性C型肝炎患者に対するナリネ菌(乳酸菌)およびキクラゲ抽出物配合食品の有効性, 臨牀と研究 82(4), 733-737, 2005-04.
  • 加藤 俊彦、アレクサンダー カイリス、宇野 潤、百瀬 弥寿徳: 乳酸桿菌 Lactobacillus acidophilus Er-2strain 317/402, 通称ナリネ菌の特徴とその生理機能. 応用薬理 66, No. 3/4. July 2004.

「ナリネ菌」の誕生

1953年、アルメニア共和国科学アカデミー微生物研究所のエルゼンキヤン博士(Dr. Levon A. Yerzinkyan)が、この乳酸菌の分離に成功。本来、エルゼンキヤン夫妻は生物学者でしたが、人に最も効果的な乳酸菌にも興味を持ち、研究を続けていました。そして、孫娘の「ナリネ」が生まれたとき、新生児の胎便から10種類の乳酸菌選び、その中から特に、耐酸性、抗菌力に著しく優れた乳酸菌を発見し、「ラクトバチルス・アシドフィルスEr-2strain 317/402」と名付けました。

数年後、孫娘ナリネが抗生物質が効かない重い腸炎に罹り命の危険が迫ったとき、エルゼンキヤン博士は主治医と相談の上、この乳酸菌を投与することを提案。ナリネ本人から分離された乳酸菌が有効に機能して、ナリネは見事に回復。「ラクトバチルス・アシドフィルスEr-2strain 317/402」が、通称「ナリネ菌」と呼ばれているのは、この由縁からです。そして、ナリネ菌生みの親「ナリネ」さんは、今でもアルメニアで元気に暮らしています。

ナリネ菌は、学名「ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus) Er-2strain 317/402」として1964年に正式に登録されています(ソ連邦官庁No.163473 1964.04.07)。

【参照】:Biological features of some races of Lactic acid bacteria」Yerzinkyan, L.A.

原材料製造メーカー「GP Trade社」について

ナリネは1953年の発見以来、ロシア政府の管轄の下、アルメニア科学アカデミー微生物学研究所や他の病院で研究されてきました。旧ソ連において約60年の使用実績があります。1991年のアルメニアの独立に伴い、「ナリネ」の生産は、現在のVitaway社の前身であるVitamax-E社に譲渡されました。その後の沿革は以下の通りです。

1995年:凍結乾燥技術によるナリネの粉末製法が確立。

1997年:Vitamax-E社設立。ナリネの生産を開始、アルメニアにおいて錠剤48,000個を販売。

1999年:ロシアに登録。カプセルの販売を開始、ナリネ製品12万個を販売。

2003年:ウクライナ、グルジア、また日本にも粉末を販売開始。ナリネ製品28万個を販売。

2006年:Vitaway社に社名変更。東欧諸国や中央アジアに販路を拡大。

2007年:米国に製品の輸出開始。

2011年:韓国に製品の輸出開始。

2017年:ナリネ製品の販売拠点として、GP Trade社を設立。ナリネ製品42万個を販売。

1997年の創業から現在まで累積700万個、2017年には42万個のナリネ製品を販売。これまでに、米国、日本、韓国、東欧諸国(ロシア、ウクライナ、ベラルーシ)、バルト三国(ラトビア、リトアニア)、中央アジア(ウズベキスタン,カザフスタン)に製品を輸出。

写真(左)から

・新規技術による「ナリネ菌」の製造が評価され、アルメニア共和国商工会議所からマーキュリー賞を受賞。

・ドイツの第三者検査機関「TUV」から、医薬品及び医薬部外品に関する製造管理及び品質管理の基準(GMP: Good Manufacturing Practice)及び品質マネジメントの基準ISO9001:2000の認証マークを取得。

・「ベラルーシ共和国保健体育とスポーツ研究所発行」:オリンピック選手の健康管理にナリネ菌推奨

はじめに:「人は生まれながらにして100人の名医を持つ」

この言葉は、2500年前、古代ギリシャの医学の父として崇められている「医聖ヒポクラテス」の有名な言葉です。ヒポクラテスの数多くの箴言は、「ヒポクラテスの誓い」として、長き時を経て今日まで伝承され、広く医療倫理規範の原点として称えられています。

ところで、この箴言「100人の名医」とは、ヒトに本来備わる「自然治癒力」を指しています。即ち、免疫力によって、病気などにかかりにくい体の状態を維持することです。

近年、普段あまり意識することのない「腸」が、世界から注目を浴びています。腸は、「全身の免疫を司る」秘められた重要な役割を担っているということが解明されています。いま話題の「腸内細菌」が、腸に集結している「免疫細胞」と相互に作用することにより、さまざまな病気から体を守る「免疫力」をコントロールしていることが分かってきました。

ヒトの腸内には、腸内細菌はおよそ1,000種類、100兆個以上が存在すると言われています。この腸内細菌は、消化管内部で生存競争を繰り広げ、互いに排除したり共生しながら、一定のバランスを保ち均衡状態を形成しています。免疫力の70%は、腸が司っているといわれています。

ところが、この体を守るはずの免疫細胞が「暴走」する異常が、現代人の間に急増していることが指摘されています。これが、免疫細胞が自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫疾患」と呼ばれる病気です。そして、最新研究によって、こうした免疫の暴走は「腸内細菌の異常」が原因であることが明らかになってきました。

今日、知らず知らずのうちに、現代人の健康が脅かされいます。腸は単に食物を消化吸収するだけでなく、外敵から体を守る重要な器官です。腸は免疫力を向上し、生き生きとした健康を維持する要です。このように、健康維持のためには、腸内環境を整えることが極めて大切なのです。

【参照資料】

  • FAO/WHO: Health and Nutritional Properties of Probiotics in Powder Milk with Live Lactic Add Bacteria, 2001.
  • FAO/WHO: Report of a Joint FAO/WHO Working Group on Drafting Guidelines for the Evaluation of Probiotics in Food, 2002.
  • Guarino A, Quigley EMM, Walker WA (eds): Probiotic Bacteria and Their Effect on Human Health and Well-Being. World Review of Nutrition Dietetics. Basel, Karger, 2013, vol 107, pp 1-8.
  • NHKスペシャル「人体」万病撃退!”腸”が免疫の鍵だった 2018年1月14日

「ナリネ菌」の故郷アルメニア

ナリネの故郷アルメニアは、南コーカサス地方に位置し、黒海とカスピ海に挟まれ、北はジョージア、東はアゼルバイジャン、南はイラン、西はトルコに囲まれた内陸国です。1991年、ソビエト連邦から独立。アルメニアは、301年に世界で初めてキリスト教を国教としたことで有名。首都エレバンは、紀元前8世紀の城塞を残す世界最古の都市の一つです。面積は約3万平方kmで、国土の90%が標高1,000mから3,000mの高原にあり、そこに約300万人の人々が暮らしています。


国土の狭いアルメニアですが、古代歴史が詰まった神秘的な魅力を持つ国です。キリスト教の正典である旧約聖書『創世記』の大洪水にまつわる「ノアの方舟」が漂流の末辿り着いたのが、アルメニアの象徴アララト山(標高5165m)であると言い伝えられています。そのため、アルメニア人は自分たちをノアの直系の子孫と信じており、アララト山を民族の象徴として崇拝しています。

また、コーカサス地方に位置するアルメニアは、アジアとヨーロッパを結ぶ往古のシルクロードの要所でした。古来から人と物資が行き交い、宗教や文化が交差した地です。また、大国に翻弄され近隣から様々な勢力に侵略され、異民族による支配を経験した歴史があります。このように、アルメニアには往古のシルクロードに流れる歴史と、現在まで脈々と続く文化と宗教が残っています。

高原の国アルメニアは果物が豊富です。アンズ、ブドウ、桑の実や木イチゴ、柿、イチジク、サクランボなどが自然に生えています。散歩途中の人たちが、小さい果物を頬張る光景をよく見かけます。自然の恵みも豊富です。街の至るところに水飲み場があって、山の恵みである冷たい水を飲むことができます。

アルメニアは、古くから伝統文化や習慣を大切にする国で、アルメニア料理もその一つです。食事の定番は、チーズ、ヨーグルト、サワークリームなどの乳製品です。アルメニアの伝統的なパン「ラバシュ」はユネスコの無形文化遺産(2014)に登録されました。「ラバシュ」はとても薄いパンで、生地を麺棒で延ばしたあと、更に両方の手で紙のように延ばし、最後にトニルと呼ばれる地中の窯の内壁に貼り付けて焼きます。

アルメニアでは一般的に、肉(ケバブ、バーベキュー)あるいは魚を野菜と一緒に「ラバシュ」で巻いて食べます。古くからアルメニアの「ラバシュ」は、家族や富の象徴でもありました。現在の結婚式でも、花婿の母親が、二人が富に恵まれるよう祈って、花婿、花嫁の肩にラバシュをかける伝統が残っています。

アルメニアの酒造には古い歴史があります。アルメニアは、ワイン発祥の地の一つとされ、紀元前8世紀ごろから造られていた言われています。2011年には、世界最古とされる6100年前の醸造所跡が、ヴァヨッツゾール地方のアレニ1洞窟内部で発見されました。旧約聖書によれば、ノアの方舟が流れ着いたというアララト山の麓に、ノアが初めてブドウを植えた人物と言い伝えられています。また、コニャックは19世紀から作られていたと言われ、甘い香りと濃厚芳醇な味により世界最高品質のブランデーとして知られています。